『破船』吉村昭
「冬の鷹」に続いて吉村作品何を書いてもネタバレしそうだが、裏表紙の解説と帯の表記がすでにネタバレになっているという奇跡・・・。私はブックカバーをしていたので読んだ後に気づきましたが、これから読む人はご注意です。
日本の閉鎖的な感じとか、村社会な感じとか、当時の貧しさだったり、封建的なところだったり、家族の在り方だったり
あぁぁこうだったんだなって感じるし、情景がはっきりと浮かんでくる作品だった。
それでいて、二つの船の対比による喜怒哀楽や絶望的な、いわゆるドラマティックな作品であったなと。
冬の鷹もそうだったが、ちょびっと?大分暗い感じがこの人の持ち味だったりするのでしょうか。